ホリー・ワーバートンは現在のイギリスのアートシーンにあって、若手アーティストを代表する作家として今日まで意欲的に活動してきました。 ホリー・ワーバートンの作品はもともと、ギリシャ伝説や北欧神話、オペラを題材として、重ね焼きやペインティングを施して作ったスライドを原版に、さらに複数のプロジェクションを使って映像を幾重にも重ね合わせてイメージを作り上げるインスタレーションを下地として制作されています。 最終的に一枚のチバクロームの写真として仕上げられた作品は、時空間の重なりを孕んだ幻想的な世界を表出させています。 経歴 1957年12月イングランドのエセックスに生まれ。 76年から77年にかけてサルズベリー美術大学、77年から80年にはセント・マーチン美術大学でマルチ・メディアを学び、美術学士号を習得、81年から83年にかけては王立芸術大学(RCA)に進んで美術修士号を習得している。この間、制作された“Installations”の作品は、RCA卒業後も国内外のギャラリーで4年間に渡って発表され続け、英国芸術評議会から後援と補助金を獲得する。この時期はまた、いくつかの短いスーパー8フィルムを制作しており、各地のフィルム・フェスティバルや小劇場で上映されるが、ある時、ポップ・ビデオや広告制作のディレクターに抜擢され、ショー用フィルムの制作を始めることになる。 現在インスタレーションやフィルムを制作するかたわら、劇場ポスター、レコード・ジャケット、ファッション雑誌等商業ベースの仕事の依頼のために、シングル・スタティックとしての写真作品を集中的に制作しています。
主なレコード&CDカバー作品
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